ホリブンの歴史・9
こんにちは。堀文です
板山の緑も鮮やかさを増し、日差しがまぶしい今日この頃、
皆さまいかがお過ごしですか?
さてこのページでは「ホリブンの歴史」と題しまして、
堀文の沿革を月1ペースでお届けしています。
今回はすこしだけ時間を巻き戻し、1988年の頃、
店舗の新装開店にもかかわった、堀文とゆかりの深い
ある人物についてお伝えしたいと思います。
どうぞごゆっくりご覧ください。
堀文は株式化に先駆け、店舗の改修に着手していました。
全館鉄筋、地上4階、地下1階の大改造です。
その時、店舗のデザイン、構想に深くかかわっていたのが
当時、別府在住だった油絵画家の財津秀邦氏でした。
財津秀邦さんのことを知らない人は、別府にはいないでしょう。
万年(はね)山に魅せられ、大分の天ヶ瀬に移住して以来、県内各地の絵を残し、
郷土の画家として知られた池上栄邦さんのことです。
別府ではケーブルテレビでレギュラー番組を持ちタレントとしても活躍。
ちゃちゃ丸の愛称で親しまれていました。
1980年~2000年の間に四の湯で数年、馬場町に10年近く住んでおり
堀文はそのころ、特に親しくさせていただいていました。
1988年の店舗改装の際には、プロデューサーとして参加してくださり
当時、財津さんが描いたイメージイラストが堀文に残っています。
堀文の初代マスコットキャラクター「ホリブンちゃん」も、
財津さんがプロデュースしたものです。
リフレッシュオープンのチラシを飾るなど、活躍し、
今も店舗のドア付近にその姿をとどめています。
堀文の象徴ともいえる天井絵も、財津さんが描いたものです。
円環の中に広がる星空を仰ぎ見る、または手を伸ばしその恵みを
受取ろうとする天使たちが描かれています。
万年山を愛し、地溝帯を愛し、天文学にも造詣が深かった財津さんの
思想を伺うことのできる素晴らしい作品だと思います。
そんな財津さんが、急逝されたのは、
2006年(平成18年)6月18日。享年55歳でした。
あの、人懐っこい笑顔が今も忘れられません。
純粋で、明るく、茶目っ気があり皆に愛された財津さん。
油絵の天使たちと共に、今も天井から私たちを見守ってくれて
いることと思います。