湯のまち学びのカレッジ講演会報告--亀川地域と学生交流の新たな可能性
今年は例年よりも暖かい日が続いていましたが、今日あたりからぐっと冷えそうですね。冬支度に慌ててしまいそうです。
さて、こちらのお知らせ記事でも投稿しておりました、「湯のまち学びのカレッジ」が2024年10月12日㈯北部地区公民館にて開催され、地域の皆様にご参加いただきました。地域文化や歴史について多角的に学ぶ機会として、多くの関心が集まりました。
亀川地域の歴史や活性化を考える
今回の「湯のまち学びのカレッジ」では「地域の活性化に向けて~地域に根ざした店づくり」と題して、亀川地域の歴史や活性化に関する講演会を行いました。
2時間の講演会は二部構成で、第一部は私、堀が会社や地域の歴史についてお話しし、続く第二部では立命館アジア太平洋大学(APU)の学生たちと地域交流に関するトークセッションを行いました。
講演会当日の様子や参加者の声について振り返りながらお伝えいたします。
第一部:堀文と亀川商店街の歴史、そして未来の展望
まず、私から株式会社堀文の成り立ちと、別府市亀川商店街でのこれまでの歩みについてお話しました。弊社は創業1953年から現在に至るまで地域とともに成長してまいりました。現在、堀文ではDAIVE_KAMEGAWAというフリースペースを立ち上げ、亀川地区の賑わいを取り戻す活動も積極的に進めています。
亀川商店街入り口のDAIVE_KAMEGAWAでは、学生や起業したい方、地域の人々が使うことができるチャレンジスペースとしており、地域イベントや新規事業の場としても活用されています。将来的には例えばファブスペースを併設するなど、亀川地区から発信する物づくりが楽しめる場としても発展することなど、地域活性化の拠点としてさらに多くの方々にご利用いただけるよう考えていることをお伝えしました。
第二部:学生と地域住民の交流—お互いの思いと課題
第二部では、私がファシリテーターを務め、学生たちとのトークセッションが行われました。参加者はAPUの大学生です。
1人目は、地域貢献活動に積極的に取り組む「APUフードパントリー彩鳥(いろどり)」のメンバーである、小溝君。フードパントリー「彩鳥」では、食料が不足している学生や地域住民への支援を行っており、堀文もクリクラ倉庫の一部を保管庫として提供するなど協力しています。
※詳細は過去のお知らせ記事をご覧ください。
2人目は、毎週子ども食堂を開催している西山ゆみさん。西山さんは、地元の子どもたちに食事を提供し、交流の場を作るための活動を行っています。
3人目は、亀川地区の宿泊施設、「イノベーションスペースかめや」を拠点に住み込みで地域の活動に積極的に参加する、るなさん。亀川と学生をつなぐ窓口になることを目標に活動する生APUの学生団体「亀川プロジェクト」のメンバーです。
「地域と触れ合う中で、自分の役割を見つけていきたい」というのが亀川を拠点に活動する学生たちの共通の思いです。
トークセッションでは、地域住民と学生が交流し、お互いが望む支援や役割について本音を語り合いました。住民からは、「夏祭りなどの地域イベントで人の手不足の問題や、学生たちに協力して欲しい」場面があることが挙げられました。一方、学生たちは「自主的に考え、企画を実現する場として亀川地区に関わりたい」と考えており、「ただのサポート役ではなく主体的に活動したい」との声も。亀川を自分たちの成長の場としても大切に捉え、熱意をもって活動しています。
さいごに
今回の「湯のまち学びのカレッジ」は、地域住民と学生がお互いの考えや期待を見極め、協力の形を探る貴重な機会になりました。
別府市役所の皆さま、北部地区公民館の皆さま、このような機会をいただきましたことに感謝申し上げます。
すぐにすべての課題が解決するわけではありませんが、この対話が今後の協力体制を築くための一歩になると感じました。私自身も協力してくださるすべての方々とともに、亀川地域の価値をさらに高めていけるよう努力してまいります。